WRITER /
KINGトシ
CATEGORY /
ラジオ

201511/27

【ブログ-銀座】銭湯ペンキ絵師が語る、銭湯絵の眺め方を紹介。

「銀座四次元ポケットpresents 山崎晴太郎のトークサロン」。今回のゲストは、全国に3人だけという銭湯ペンキ絵師:田中みずきさんをお迎えしました。★放送終了後は、場所移動しての「リアルトークサロン」も!

11月27日「銀座四次元ポケットpresents 山崎晴太郎のトークサロン」。

 

この番組は、毎回アカデミックなゲストの方をお迎えして対談を展開する21世紀のサロン型トーク番組です。番組の放送終了後には、ゲストと共に場所を移動。『山﨑晴太郎×ゲストのリアルトークサロン』の場を設けます!

 

★ゲスト:銭湯ペンキ絵師:田中みずき

 

<プロフィール>

2003年、大学の卒論テーマ探しをきっかけにペンキ絵に出合い、銭湯ペンキ絵師・中島盛夫氏について見習いを始める。2008年に明治学院大学大学院博士前期課程を修了。社会人、アルバイトを経て、見習い期間も含め通 算9 年間の修行を終え、2013年に独立。現在は昔ながらの銭湯をはじめ、全国各地のさまざまな場所でペンキ絵を制作している。

その傍ら、銭湯の魅力を伝えることを目的に、2010年に結成された「銭湯振興舎」でペンキ絵広告の復活に挑戦。2014年まで現代 アートのレビューポータルサイト「カロンズネット」の編集長も務めた。

 

<銭湯ペンキ絵師見習い日記>

http://mizu111.blog40.fc2.com/

 

高校の頃から現代美術が好きだった田中さん。当時、美術大学予備校に通ったり、美術史を勉強していました。そして大学の時、好きな現代美術の作家さん(福田美蘭さんなど)が銭湯の絵を描いていたことを知り、実際に銭湯へ!そこで、はじめてペンキ絵を見て感動しこの世界へ入ります。

 

銭湯ペンキ絵師は日本で3人だけ。下積み時代は、ひたすらペンキ絵を描くための材料を運んだり、周りにペンキが付くのを防いだりするだけ。そして、次の段階で、ひたすら空など、背景の色を塗り続けるのだそうです。ペンキ絵の描き方は、前の絵が見えている上から輪郭線を描いていき、色を塗っていくとか。下から描くと、ペンキが垂れてくる恐れがあるため、上から描くのだそうです。ちなみに田中さんは、1枚描くのに12時間程かかるそう。体力勝負だとおっしゃっていました。残念なことに、ペンキ絵は2~3年毎に描き直さなければいけないため、それが大変だという事で、ペンキ絵のない銭湯が増えているといいます。ペンキ絵は時間と共に描きかえられてしまうので、名作だと思っても残せない。儚いですね。

 

 

ペンキ絵の柄は9割が富士山。お客さんが鑑賞する視点は色合いを濃いめにしてみたり、富士山などのポイントを濃く描いて目を惹きつけたりと工夫されるそうです。稀に、生まれ故郷の北海道 朝日岳を描いてほしい、風神雷神を描いてほしいという注文もあるのだとか。元々、ペンキ絵の下に広告が出されており、広告会社に絵師が属していて、広告を出すサービスとして絵を描いていたといいます。広告会社が富士山が好きで、よく描くことから世間に富士山が定着していったという噂です。

 

 

田中さんは、気持ちを時代に打ち込んでいく感覚でいつも描かれているそうです。描いていると板が古くなり、ささくれがめくれて昔の絵が見える瞬間があるのだとか。それを見れるのはペンキ絵師だからこそ。見えなくても、時間が経過していても、蓄積された想いを感じることができるのだといいます。

 

 

人数や時間帯によっては、スーパー銭湯を使う田中さん。銭湯では、1人でブラブラしたり地域性が出る面白さが味わえるのも楽しみの1つだと語ります。ペンキ絵は自分の表現を出すものではなく、ぼんやりと眺めて見てもらうもの。自由に描いてもいいと任されるときは、銭湯の雰囲気に合わせて、現代建築だったり、オーナーと相談して決めると。「お客さんにぼーっと見てもらいたい」といいます。「いつか、地元のお子さん達が集まって銭湯絵を描いてもらいたい」と語っていただきました。

 

田中さんの絵を観る事が出来るのは、江戸川区が多く、昔ながらの銭湯の良さが楽しめる「鶴の湯」、そして「第二寿湯」がおすすめだそうです。皆さんも、ぼんやりと眺めにいかがでしょうか?

 

 

今回の放送の詳しくは後日番組ホームページでもチェックする事が出来ます。

【山崎晴太郎の銀座トークサロン】

http://ginza-talksalon.com/

 

 

田中みずき × 山﨑晴太郎のリアルトークサロン 

 

放送終了後、場所を表参道のBARクラシカ表参道に移動。「リアルトークサロン」を行いました!

 

 

 

12月11日(金)のゲスト

 

次回は、ゲストに,音楽家 のharuka nakamuraさんをお招きします。

 

青森県出身

最新作は「音楽のある風景」。

2015年より、PIANO ENSEMBLE編成での全国ツアーを敢行中。

ギター青木隼人とのDUOの旅「FOLKLORE」も旅を続けている。

 

===========================

『銀座四次元ポケットpresents 山崎晴太郎のトークサロン』隔週金曜日 19:00~20:00 On Air

ご試聴はこちらから⇒http://www.soraxniwa.com/radio/player/ginza

ソラトニワステーション情報

  • 番組名:宮川智志のTASTING RADIO
  • 放送時間:毎週水曜日
  • パーソナリティ:宮川智志
  • 番組紹介文:銀座四次元ポケットがリニューアル!山崎清太郎、宮川智志がそれぞれ企画する二つの番組を隔週にて放送いたします。
    1. ラジオTOP
    2. >
    3. 宮川智志のTASTING RADIO

この記事が気に入ったらいいね!しよう

KINGトシ

WRITER

KINGトシ

ソラトニワ銀座

PROFILE

この番組の記事