201511/24
【ブログ-銀座】テーラメイドの新作M1とPSiを徹底解剖!!
11月24日の「オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!」。今回は、メーカーさんいらっしゃ~い!テーラーメイドゴルフから山田渚さん柴崎高賜さんをお迎えして来週発売のM1とPSiについて伺いました。
11月24 日の『オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!』。
「触れないで」
19日に行われましたMMT9アマチュア予選会の話をシンディが聞こうとした時のマークさんの反応です。
マーク:ドライバーは本当に良かった。スコアラーに「プロの試合みたいですね」と言われるぐらいだったから。7位タイだったもののカウントバックで12位になって本選出場ならず…。8番パー3でダブルボギー…。ドライバーのミスは無し。7番アイアンが……。決勝は協賛枠で、お金を出して出ます(笑)
プロも参戦予定の本選は、12月17日(木)千葉市民ゴルフ場で開催です。先着100名限定で無料観戦できますので、ぜひご覧ください。
ゲスト:山田渚さん、柴崎高賜さん(テーラーメイド ゴルフ)
今週はメーカーさんいらっしゃ~い!テーラーメイド ゴルフが今年2月以来のご登場です。来月発売になるM1シリーズとPSiアイアンをいち早く持ってきてくださいました。
マーク:Mとつくと「マークのM」って思っちゃうんですけど(笑)
柴崎:マルチ・マテリアルのMですね(苦笑)
シンディ:マークではなかったですね
マーク:色んな素材を使っているということですよね。数年前には“コンポジット”って言葉がはやりましたよね。それをオシャレにマルチ・マテリアル。その1号ということですか?
柴崎:その通りです。カーボンとチタンのクラウンのモデルを持ってきたんですが……
シンディ:(サンプルを持ち比べて)カーボンって軽いんですね~
マーク:カーボンを使うのは初めてですか?
柴崎:初めてではないですけど、以前のモデルは一部分だけで使っている面積は少なかったですね。
マーク:今回はフェースの後ろからバックフェースの後ろまで使っていますよね。チタンとの差は?
柴崎:重量が半分ぐらいになります。クラウンを溶接する時に若干増えますが、かなり軽くなっています。
マーク:コンセプトは?
柴崎:テーラーメイドの目指す理想の弾道というのがありまして…
マーク:飛びだし角が高めの17°でスピンが1700回転というのですよね。
柴崎:そうです。高弾道、低スピンを打つためにロフト角を立てたり、シャフトの重量を硬くしたり重くしたりしていたんですけど、そうするとクラブ自体が難しくなってしまうという部分が有りまして。フェース面上のロフトを下げて、打点有効面を大きくするという設計をしました。カーボンで上が軽くなった分、重量を下に持ってきて重心を下げると有効打点エリアが広がるので、易しく打ってもらえるモデルになりました。
マーク:僕は、日本版の前にUSモデルを買って、もう打っているし測っているんだけど、テーラーメイド史上、一番重心が低いですよね。コンポジットが一時期はやっていましたけど、音が悪いと日本では売れないからチタンに戻りましたよね。なので、今回は音を気にしていたんですけど、意外や意外良い音なんですよ。性能より音で苦労しているんじゃないかなって思いました。
柴崎:チタンでは出せなかった音が出せるようになったのが1つありますね。あとは、中を空けると18本のリブが入っています。クラウンが軽くなった分、これだけ入れることができました。
マーク:(カットサンプルを見ながら)すごいですね。この数は!フェース側もあるんですね。
柴崎:低重心と音の両方を補う内部構造です。
マーク:僕は好きな音でした。籠らないけど、キーンとしていないという心地よい音ですね。
柴崎:テーラーメイドはプロの要望を取り入れる所に力を入れていまして、プロの感覚がキーンという音だと球離れが早いイメージになるんでしょうね。こういった音にたどり着きました。あと、ジャンボさんが「助走距離が長いクラブ」だと話しておられました。
マーク:いわゆるインパクトゾーンが長いクラブということですよね。音と一緒に打った瞬間に「え~」っと驚いたことがあったんです。メーカーによってクラブの特徴があるんですけど、テーラーさんのここ数年のこだわりと違いましたよ。重心距離が長くて浅いモデルが多かったんだけど、M1は違う重心がありました。打ちやすさの評価をする時の1つに重心の距離と深さがあるんですが、距離が38mmと短め、深度が37mm 距離と深度がほぼ1:1でしたの。どんなクラブか探らなくても芯を食ったから、すぐに注文したんですよ。
柴崎:これまでは、距離を浅くして重心を落としていたんですけど、軽くなったので浅くしなくても重心を落とせるようになったんです。
マーク:易しいというより扱い易いんですよ。どんな打ち方をするのか考える前に、芯で打てましたよ。M1はいつ頃からプロが使っているんですか?
柴崎:シーズン中からですね。週平均で30名ほどPGAプロが使っています。
マーク:日本へは?
山田:ANAオープンの週からですね。日本もアメリカも9月です。
柴崎:“勝ちに行くドライバー”として、シーズン中にも関わらずM1を選んでもらったということだと思っています。
マーク:クラブの裏側を見ると、まるでクロノグラフの時計のようですよね。2つもネジがありますね。
柴崎:フェース側が15g、バックが10gです。これでスピン量をコントロールしていただくという機能です。
マーク:クラウンだけでなく他も薄いということですよね?
柴崎:ソールもチタンの鋳造で刃物のように薄くしています。
マーク:フェースは反発係数のルールがあるから削れないですけど、他はこんなに薄いんですか?すごいな~。これで強度を保てるんですね。
柴崎:これと同じものをヘッドスピード60近いプロが打っても壊れていませんので大丈夫です。今回は、クラウンが高いです。丸に近い方がダウンスイングの時に抵抗を受けにくくヘッドスピードが出るんですが、これまでは高くすると重心が上ってしまっていたんです。今回はマルチ・マテリアルなので丸に近い高さのあるクラウンにできました。
マーク:浅い重心が好きなので、少し前にしたりするんですけど、今回はこのままが良いなって思っています。ロフトは?
柴崎:これまでのモデルではスピン量が少なすぎた人にはロフトで補うということを提案していました。しかし、M1では高弾道・低スピンのエリアが増えたので上がりやすくなっています。スピン量を調整できますので、ロフト角とスピン量を切り離して考えていただけます。
マーク:僕の所によく聞きにくるんですよ「ロフトは何度?」って。そんな人には「迷ったら両方買え」って言っているんですよ。迷うと買っていない方の評価が高くなるんです。両方を買って打ってみて、合わない方を中古ショップに売りに行けば良いんですよ。プロは絶対、色んなの試してますからね。プロはどれくらいが多いですか?
柴崎:9.5°が多いですかね。ジェイソン・デイは10.5°だったと思います。
山田:ロフトがあった方が見た目の安心感がありますので、一般的には10.5°ぐらいが合う方が多いのかなと思います。
マーク:僕は9.5を使っているんですけど。もう1つ意外だったのがライ角度がかなりフラットなんですよ。
柴崎:4°アップライトまで持って行けるようになっていますので、かなりフラットよりの58°にしています。
マーク:ライ角度が90°に近づいた方が捕まるというブームなんですよ。62°というモデルがあったり、“先が浮く”クラブを作っているメーカーが多かったんですよ。でも、今回は変な浮き方をしないですよね。これはプロの声ですか?
柴崎:はい。プロの意見を聞いて製品に活かしていますので。
マーク:昨日、うちのウェブサイトに普段の祝日の1.5倍アクセスがあったんですけど、書いていたM1の記事関連でやってきた人が多かったんです。みなさん注目していますよね。
柴崎:お陰様で、クラブレンタルサービスでクラブが出払っているような状況でして……。
マーク:アメリカは出ていますけど、日本の正式発売は?
柴崎:来週12月4日金曜日です
マーク:日本仕様とアメリカ仕様で問い合わせきません?
柴崎:よくきます。
山田:日本モデルは日本のゴルファーに合わせてシャフトだったりを変えています。あとは、補償の面で、海外物を購入された場合補償外になってしまいます。
マーク:僕はUSモデルなんですけど、地面を打たないので補償は大丈夫です(笑)でも、シャフトの硬さが全然違うんですよ。僕は日本モデルならSを使っていますけど、アメリカのRは日本のSより硬いですよ。アメリカ人ってそんなに違いますか?
柴崎:そうですね。平均のヘッドスピードが速いですね。
マーク:M1は他にもあってフェアウェイウッドも良かったんですよ。ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティというラインナップですよね。
柴崎:アイアンの流れのレスキュー(ユーティリティ)です。リーディングエッジを強調してアイアンのように構えられるというモデルで、こちらはヘッドがスチールです。フェアウェイウッドはドライバーと同じマルチ・マテリアルです。これまでは、スチールだったんですが、カーボンヘッドでチタンボディになりました。
マーク:かなり低スピンなの。ユーティリティの25と3という数字を番手とかロフトと勘違いした人がいたんですけど、この数字は?
柴崎:2Wayウェイトシステムです。25gがヒール側、3gがトゥ側に入っているんですけど、これで重心距離を変えてもらえます。脱着式なので、入れ替えて使っていただけます。
マーク:ウッド系だけということですけど、全部M1で揃えたいようなユーザーはどうしたら良いんですか?
柴崎:その振り、ありがとうございます(笑)。PSiアイアンが同時に発売になります。Pはプレーヤー、Sはスロット、iはアイアンです。上級者が好む打感のモデルです。PGAプレーヤーもアイアンに飛距離を求めていて、それをスロットで実現させました。
マーク:シンディ、スロットって日本語で言うと?
シンディ:えっと……。指?ネジ!?目盛り?………、あっ溝!!
柴崎:1つのアイアンに3つの溝が入っています。1つはソールの溝。フェースの下に当たりやすいけど飛びにくいという部分を、ソールのスロットによって安定して飛ばせるようになりました。
柴崎:あと、インパクトが左右ズレるという部分は、フェースの左右のスロットによって飛距離のバラつきを抑えるようにしました。
シンディ:そんなに溝で変わるんですか?
柴崎:ぜひ1度使ってみてください。
マーク:僕はテーラーさんのウッドは大好きなんですけど、アイアンはご縁がないんですよね。ユーザーもお店もウッドのイメージが強いですよね。
柴崎:そこのプロモーションをしていかないと思っています。
マーク:ドライバーは飛ぶと思ったから変えられるけど、アイアンは難しいですよね。まずは打ってもらわないとね。あんまり宣伝しないけど、良いボールを作っていますよね?グローレのボールが軟らかくて面白いんですよ。服と一緒でメーカーに対するイメージがね。テーラーメイドと言えば、ウッドやパターというね。アイアンやボールも良いモノ作っているんですよ。
山田:一番ブランドスイッチし辛いのがボールかもしれないですね。
マーク:僕は商品に入っているロゴで選ばずに、求める弾道になれば良いと思うので自分に合うモデルなら良いんですよ。ドライバーだと優先順位は「狙った所に飛ぶクラブ」で、その次が「飛ぶクラブ」。実はM1を初めて使ったのは試合なんですよ。前の日にスタジオで測って、これは行けるって使って、優勝と2打差だったから、相性が良いんです。基本性能がしっかりしているクラブだなって感じています。
http://taylormadegolf.jp/taylormade/
「オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!」毎週火曜日 19:00~20:30 On Air
ご試聴はこちらから⇒http://www.soraxniwa.com/radio/player/ginza
ソラトニワステーション情報
- 番組名:オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!
- 放送時間:毎週火曜日
- パーソナリティ:マーク金井、しん(アシスタント)
- 番組紹介文:日本ハーフコース振興協会会長も努め年間1,000本以上のクラブを試打、500本以上のシャフトをテストするクラブアナリスト、マーク金井がゴルフの魅力を存分にお届けします。
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