201512/1
【ブログ-銀座】ゼクシオ9がスタジオに来た~!
12月1日の「オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!」。今回も、メーカーさんいらっしゃ~い!ダンロップスポーツから、北村さんと清時さんに2000年代№1ヒットクラブ、ゼクシオの最新作・ゼクシオ9についてお聞きしました。
12月1 日の『オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!』。今回のメーカーさんいらっしゃ~い!株式会社ダンロップスポーツマーケティングから、ゴルフ事業部ゴルフ企画部課長の北村恵一さんと、ダンロップスポーツ株式会社から、広報部の清時僚さんをお迎えしました。
もちろん話題は5日に発売になるXXIO9です。
ゲスト:北村恵一さん、清時僚さん
マーク:歴代出すクラブが日本で一番売れているのがゼクシオですよね。
北村:おかげさまで、本当によく売れています。
マーク:XXIO9が出るということで、カットサンプルまで持ってきていただきました。9代よ!モデルチェンジが2年に1回ということは
北村:今年でちょうど15年経ちました。16年目です。
マーク:15年前は何歳?
シンディ:何歳??ちょっと待ってください。計算ができません……。えっと8歳??
マーク:シンディが小学校2年生の時にはあったの。ダンロップスポーツで9代も続いたモデルはありますか?
北村:私の生まれる前からクラブを作っていますけど、過去にはないですね。
マーク:今でこそ「ゼクシオ」って言ってますけど、最初は読めました?
北村:ほとんどの方が読めなかったので困りました(苦笑)
マーク:歴史のある会社なのに、複雑な名前がよく通りましたね。
清時:その名前を付けたのが、今の社長です。かなり反発があったとは聞いています。
マーク:知らなかったら何て読む?
シンディ:「エックス・エックス・じゅう」ですかね
マーク:僕の知っている限り、量販店では「ペケ・ペケ・じゅう」っというのが多かったです。
清時:中国と一緒ですね。「チャオ・チャオ・ヤオ・リン」と呼ばれていて、バツ・バツ・イチ・ゼロという意味なんです。
ゼクシオのコンセプト
マーク:その時点でヒットするのよ。クラブ以外のネーミングがつくということがヒットの要因なんですよ。メーカーじゃなくて、ユーザーがニックネームをつけるとヒットするの。僕も「眼鏡かけた、変なおっさん」って言われ出して、この仕事でやっていけると思ったもん(笑)どんなきっかけで、ゼクシオは生まれたんですか?
北村:それまで取り扱っていたキャロウェイを辞めることになって、21世紀に向けて屋台骨になるクラブを作ろうということで生まれました。
マーク:ゼクシオまでのダンロップさんは、僕のイメージだとプロ向けのクラブを作るメーカーというイメージがすごくあったんですよ。
北村:最初はそういうイメージでやっていました。キャロウェイさんをやっていく中で、易しいクラブという雰囲気が入ってきました。
マーク:当時はプロをもっと抱えていましたよ。プロに向けて作るクラブとアマチュアに向けてのクラブは作り方が違うじゃないですか?
北村:アマはスライサーが多いので捕まえるのが主になります。上級者やプロは左に行くのを嫌がるので、逆に逃すクラブを作らなければいけないので大変でした。
マーク:初代で大ヒットしましたけど、こんなに売れると思いました?
北村:売れているクラブだとは思っていましたけど9代続くとは思いませんでした。
マーク:9代ってないですよね。累計でどれくらい売れているんですか?
清時:1632万本です。
マーク:年間2~3万本売れたら大ヒットなわけだから、とてつもない数字ですよ。8代目だと、どれくらいですか?
清時:ウッドの合計で33万本です。
マーク:1位と2位の差がダントツなの。それが8代続いているんですからね。北村さんは、7代目からゼクシオのご担当という事ですけど、7代目のコンセプトは?
北村:“短くても大きく飛ばす”
マーク:初代はヘッドが小さくて、でも46インチで長尺でしたよね。短くした理由は?
北村:長尺だとミート率が下がるので、短ければミート率が上がって平均飛距離が上がるということで短くしたんですね。
マーク:ニューモデルが出た時には次の開発は始まっているんですか?
北村:始まっています。実際は発売前から企画はスタートしています。
マーク:8代目のキャッチフレーズは?
北村:“重さに、速さを”です。ヘッド重量を重くして、でもヘッドスピードが出るクラブにしました。
ゼクシオ9のコンセプト
マーク:重いし速いしってなったら、やることなくなりますよね。物理的には、重くて速いと距離が出るわけですから。そんな中、9代目のキャッチフレーズは?
北村:“軌道は、力だ”
マーク:思い切りましたよね。ゴルフクラブってお客さんに気を遣いすぎてると思うんです。楽器だと音は出るけど曲を弾くには練習しないといけないでしょ。ゴルフも楽器と近いと思うんですよ。だからクラブの動かし方を研究する必要があるんじゃないかなと思っていたんです。
北村:8代目を発売する前に、ティーチングプロの人たちや中島常幸プロに打っていただいていたら「コックが効いてスイングがよくなるね」って言われたんです。
シンディ:コックというのは?
マーク:トップを作ると手首とクラブに角度ができる。これがコックです。シンディが、ほどけちゃうやつね。95%以上のアマチュアはコックがほどけて飛距離が出ていないですよね。
シンディ:そのコックがほどけない?
北村:そうです。
マーク:さらっと言いますけど、ゴルフが生まれてからのテーマですよ。コックがほどけないクラブは、これまでないです。スイングについてはメーカーが触れなきゃいけないけど、触れたらダメな部分ですよ。どういうスイングならコックがほどけにくいんですか?
北村:ダウンスイングの前半でヘッド軌道を変えると。下す時には小さい方が良いんです。
マーク:コックをほどかないためには、技術が必要だと言われていたんですよね。どういう風に軌道を変えるんですか?
北村:ヘッド重量を2g重くして、シャフトの手元を軟らかくすることでコックが効くようにしました。今まで通り振っていただいたらヘッドスピードが上がるというものです。ヘッドを重くするのがコックをほどかないために重要なのですが、そのままですと総重量が重くなって振りにくくなるので、その分をシャフトやグリップを減らしています。
清時:これから宇宙航空研究で使われるようなものを、先に使ったりしています。
北村:自社でシャフトを作っているので、クラブ全体で同じ方に向かえます。
マーク:下町ロケット風に言うと、ゴルフ界の帝国重工だもん。手元がしなるのは、僕なんかは好きなんですけど、これまで先の走るクラブを作っていましたよね。
北村:軟らかくはなっているんですけど、人が感じるほど柔らかくはしていないんです。
マーク:本人が気づかないうちに、ヘッドが走っていると。どれくらい変わるんですか?
北村:300人のモニターの平均で10mm内側を通るようになりました。ヘッドスピードだと0.25速くなります。
マーク:ヘッドは、どうなっているんですか?
北村:ウイングカップフェースを採用して、トゥとヒールのフェースからクラウンへの折り曲げ幅を、広くしました。溶接部分が後ろにズレ、薄い部分のエリアが広がって反発が大きくなります。中央部分は反発規制があるので厚くなっているんですね。トゥとヒールは折り曲げるので、反発が悪くなるので、差がなくなるように薄くしています。
マーク:前作とそんなに違いますか?
北村:トゥとヒールの反発が変わっていますので平均で4~5Y変わってきます。球も上がりやすくするために深低重心化しています。バックフェース側に2gの重量を持ってきたので重心が低くなったので上がりやすくなってミートエリアが広がりました。
マーク:XXIOユーザーって買い替える方が多いイメージがあるんですけど。
清時:5~6割ぐらいが買い替えていただいているのではないですかね。発売と同時に新モデルを買っていただける方もいらっしゃいます。
マーク:UTやアイアンも1位なんですよね。どっちかだけ売れるというメーカーやブランドはありますけど
北村:全部一緒のコンセプトで作っていますので、ヘッド軌道が変わるというのはドライバーからアイアンまで同じなんです。なのでセット買いをしてくださるユーザーも多いです。
ゼクシオ9アイアン
マーク:アイアンも持ってきていただきました。
北村:従来は3ピースだったんですが、XXIOはいかに易しく上げるのかというモデルですので、今回は5ピースのヘッドになりました。
マーク:素材は?
北村:ボディはステンレス。フェースはチタン。タングステンニッケルウェイトで上がりやすくしています。
清時:少し比重の重い素材をソールに置くことで、重心を低く出来るということです。
マーク:フェースの弾きは素材で違いますか?マレージングを使う所もあるじゃないですか。色々テストをする中で、弾きの一番良い素材は?
北村:弾きだけだとマレージングが一番飛ぶかなと。
マーク:ネックは?
北村:重さですね。重さがそこに取られてしまいますね。
マーク:その点を考えてチタンフェースだと。今では増えましたけど、初代の時には珍しかったですよね。アイアンも手元のしなりを増やしたんですか?
北村:ドライバー同様に手元を軟かくして内側から出るようにしています。
マーク:アイアンってスチールシャフトが好きな人多いじゃないですか?
北村:N.S.PRO 890GH DSTというRで80g台のものを用意しています。これもシャフトの重心を手元に持ってくることで、しなりやすくしています。
マーク:アイアンって「カーボンが良いのか?スチールが良いのか?」ってよく聞かれるんですけど、XXIOのユーザーはどうですか?
北村:ヘッドスピード38~40ぐらいの方が多いので、カーボンの比率が高いですね。
清時:前作はスチールユーザーの方から、持った感じや数字で軽いんじゃないかという声があったので、今回ラインナップに加えたのがMiyazakiモデルです。XXIO9のコンセプトやヘッドはそのまま、変えているのは重さだけなんですね。Miyazakiメランというシャフトを使っています。。
マーク:何g違うんですか?
北村:9gです。
清時:グリップも違うので、総重量では20gほど変わります。
ゼクシオはどんな人向けのクラブ?
マーク:20g変われば、だいぶ違いますよね。6代目ぐらいの時の記者発表で前社長に「何歳がターゲット」って質問したら「団塊の世代」って答えられて偉いなって話されていたんですけど、今でも団塊の世代だと67才ぐらいになりますが、ターゲットは変わっていませんか?
北村:そうです。50代60代をメインに捉えています。
マーク:そうなると2020年問題じゃないですけど、ゴルフをリタイヤしたりして買い替えるユーザーが減って来る可能性がありますよね。その辺りはどう考えていますか?
北村:40代中盤からはXXIOで取りたいなと思っています。
マーク:20代30代や上級者を除いてXXIOが良いと。若い初心者の人は?
北村:XXIOをオススメしたいです。易しい方が良いですから。SRIXONもありますけど上級者向けですので。
マーク:でも、若い人ってコスパじゃないですか。XXIOで全部揃えると40万ぐらいかかりますよ。
清時:そういう方は、XXIOのマークダウンを買っていただければ。かなり高価格帯に位置しますので、性能も見合うものだと思いますが、新規の方はマークダウンを入り口にしていただいて、気に入っていただければ最新モデルに買い替えていただければと。
マーク:それを言って大丈夫ですか?(笑)ダンロップさんも昔は、初心者用のクラブも出ていましたよね。今、日本のメーカーさんはあんまりエントリーセットを作っていないですよね。ゴルフを広げるためにも、その辺りを何とかしてほしいなって思うんです。
北村:それについては、企画検討中ですので。
マーク:国会答弁みたいになってきましたね(笑)若い人がすぐに手に入るような良い製品を出すということなんですよ。ダンロップさんはゴルフ場もお持ちですよね。メーカーでコースを持っている所ってあまりないですよね。パブリックのショートコースでキレイなんですよ。あとはゴルフスクールっていうイメージもあって。まだありますよね?
北村:あります。
マーク:実はテキスト書いたの僕なんです(笑)今でも使っていたらクレジットが載っていますよ。レッドベターとダンロップさんが契約していた時に、僕がレッドベター担当だったので。先ほどの話からすると、すでにXXIO10が動き出しているんですよね?休み暇がないですよね?
北村:本当に休みたいです(笑)でも、それぐらいしていかないといけないんですよ。
マーク:アマチュアの悩みがわかっていて、そこに向かって作っているのに、プロの使用率がどんどん増えていますよね?
北村:増えています。額賀辰徳プロが、今回のXXIO9を使って良いパフォーマンスを出したという所に、プロもオートマチックさとマニュアル感をその日のコンディションによって変えているような雰囲気がありますね。プロもXXIOに対しての許容が広まってきたのかなって感じています。
マーク:女子が使うのはわかるけど、額賀プロなんてフェースが割れるんじゃないかってぐらいハードヒッターですよ。プロの方が易しいクラブを選ぶ傾向が出てきていますよね。極端な話ですけど、プロモデルがいらないって時代がくるんじゃないですか。
北村:可能性はあると思います。
マーク:車も、昔はオートマ車は少なかったですからね。次はXXIO10ですよね?
北村:まだ、決まっていません。(苦笑)
マーク:次のモデルの話は、終わってからこっそりお聞きします(笑)
「オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!」毎週火曜日 19:00~20:30 On Air
ご試聴はこちらから⇒http://www.soraxniwa.com/radio/player/ginza
ソラトニワステーション情報
- 番組名:オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!
- 放送時間:毎週火曜日
- パーソナリティ:マーク金井、しん(アシスタント)
- 番組紹介文:日本ハーフコース振興協会会長も努め年間1,000本以上のクラブを試打、500本以上のシャフトをテストするクラブアナリスト、マーク金井がゴルフの魅力を存分にお届けします。
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