201512/8
【ブログ-銀座】神保町の個室で石井忍プロに教えてもらえるかも
12月8日の「オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!」。今回も、プロコーチさんいらっしゃ~い!石井忍プロにお越しいただきました。
12月8日の『オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!』。今回は、プロコーチさんいらっしゃ~い!ということで、石井忍プロにお越しいただきました!
お父様が、警察になりたい!⇒採用試験に合格!⇒やっぱり辞めた!⇒エレベーター技術者⇒ジャンボ尾崎すげえ!⇒プロゴルファー目指す!⇒ゴルフ場で奥様(石井プロのお母さま)と出会う⇒ケガをしたからゴルフショップをやる!
というような流れでゴルフに携わっていたので、物心がついた時からゴルフが身近だったそうです。
ゲスト:石井忍さん(ツアープロコーチ)
コーチになるまで
マーク:お父さんから、ゴルフをしなさいみたいなのは?
石井:最初はなかったですね。小学校はソフトボールをやっていて中学で野球かサッカーと思っていたら、父親にゴルフをやってくれって言われて。
マーク:ジュニアの試合には?
石井:出ていましたよ。それで高校は、今野康晴さんとか去年の賞金王の小田孔明の母校でもある東京学館浦安へ行きました。
マーク:高校ぐらいからエリートですね。大学は迷わなかったですか?
石井:当時は、日大しかないですから。2つ上が片山晋呉さん、宮本勝昌さん、横尾要さん。1つ上が今野さんという年代です。たまたま優勝できたんですけど(笑)
マーク:たまたまって言いますけど、謙虚に言われるほど重さを感じるっていうね。日大と日大以外って感じでしたよね。
石井:バッグを軽くするためにMMT9みたいにクラブ抜いていたりしていましたよ。それでも勝つんですよ。事実上の日本一を決めるのがレギュラー合宿って感じでしたね。僕はなかなかレギュラーになれなかったんですけど。
マーク:プロテストはずっと受けようと思っていたんですか?
石井:優勝を機に「テッペンをとる」っていう意味がわかって。あの味のために、みんな頑張っているんだなって。それだったら、プロでテッペンをと。
マーク:何回ぐらい受けたんですか?
石井:一浪しましたね。
マーク:さらっと言うけどね、通らずに諦める人が多いんですから。
石井:大学4年の後半から二次テストまでの間にサンディエゴに行っていたんです。ゴルフをする環境は最高だったんですけど、落ちてしまって。それで次の年は、日本に居ようと思って袖ケ浦カントリーの研修生になったんです。そこに井上信っていう同期のライバルがいたんですよ。抜きつ抜かれつでやっていたら2人ともすごくうまくなって。環境ってライバルがいるというのが大事だと思うんですよ。
マーク:2回目のプレッシャーは?
石井:なかったんですよ。2人ともテストを受ける中ではうまくなり過ぎていたんですよ。まぁ、ちょっと余裕を出し過ぎて、最後1ピンのパットを決めなければいけなくて、それだけはシビレましたね。
マーク:プレーヤーから指導に切り替える転機は?
石井:テストに通ったらオフにあまりトレーニングしなかったんです。それで、次の年に100万円ぐらいしか稼げなくて。
マーク:借金するために試合に出るって言う人もいますよね。
石井:そうですよ。QTに出て試合数が確定したら、それだけの経費が必要になるということですから。今だと女子は入れ替えがないですから、1試合につき最低15万~20万円。それが30数試合ですから。
マーク:700万円ぐらいは経費が必要になるんですよね。
石井:QTに出ては通らずというのを繰り返して、ゴルフに対してネガティブになって、ドライバーで170Y先の林に突っ込むみたいな状態になっていたんです。スポンサードしてくれている人もほぼいなくなっていて、そんな時に、プロテストを受ける前の女の子に「教えて欲しい」って言われて教えていたらどんどんうまくなっていって、「これが良い!」って思うようになったんです。
マーク:自分が何かしていくのも大事だけど、求められることをやるのも大事っていうのもありますよね。その女子はテストには?
石井:通って、結構活躍してくれました。それから久保谷健一プロだったり男子も見るようになって9年ぶりの優勝も一緒に経験できました。それで今に至ると。
コーチングについて
マーク:自分がプレーするのとの違いはありましたか?
石井:ある一定以上のラインを超えると無力だなって思いますよね。人によるんですけど、オフにはビッグチェンジ。シーズンに入ると月・火にマイナーチェンジして、トーナメントが始まるとフィーリングやマネジメントに集中した方が良いのかなって。
マーク:ツアープロのコーチをやっていて、アマはいつ頃から教えるように?
石井:コーチを始めて5年ぐらい経った時に箱を持ちたいなって思いまして。偉そうな感じですけど、これまでの経験をアマチュアの方にも伝えたいと。ゴルフをもっと始めていただきたいなとエースゴルフクラブを始めました。
マーク:片山晋呉プロが「俺は、うまい人に教えるのは上手いけど、素人には難しい」って言っているんですけど、そういう部分はありませんか?
石井:そうですね。ビギナーの方を教えるのは独特のセンスがいりますよね。日頃からアマを見ている、うちのインストラクターなんかはうまいですよ。
マーク:ゴルフって、特に男性は習わない人が多いですよね。
石井:ゴルフのスイングって、システムとフィーリングが共存しているじゃないですか。システムの所を理解していただいてからじゃないと上達のスピードが遅いですよね。
マーク:シンディは、ゴルフの何が難しい?
シンディ:クラブの振り方がわからない……。身体の動きとクラブの動きがマッチしないなって
石井:身体とクラブを同調して動かす範囲を自分で決めて、少しずつ広げていくということからしていけば良いと思いますよ。
シンディ:「レッスンで習ったことと違う動きをしているね」ってよく言われるんです。
石井:コースって視覚的なプレッシャーがあったりするじゃないですか。だから色んな力が入ったり、入らなかったりするんですよ。だから練習の時に、コースと同じようなプレッシャーをかけちゃうんですよ。
マーク:昔は僕も1回のラウンドに対して4回ぐらい練習場に行っていたんだけど、それが悪いのかなって。今は9ホールがメインだからというのもあって、コースの方が多いですよ。
石井:そういう方も多いですよね。実践重視ということなので、うまくなる1つの方法ではありますよね。
マーク:ショートコースに行く人が少ないですよね。日本ってショートコースの格が低いんですよ。へたすると練習場より下かもって感じですよね。
石井:繋げられるかですよね。その環境に慣れてしまって、次に繋がらない可能性もあるのかなって。練習場でもショートコースでも。ドリルもそれだけがうまくなって、何のためにドリルをやっているのかわからなくなったりする人もいますから。
マーク:プロでも、うまく繋げられない人がいますか?
石井:変わらないですよ。昔、練習場の150Yの看板にバンバン当てていたプロに、「看板の少し横で同じ距離を狙って」言ったら、バンバン曲がるんですよ。それは環境に慣れて、同じことをしていただけなんで、プレッシャーなく150の看板に打っていたってことなんです。だから、練習場に行くなら100Yのグリーンに10球連続で乗せるとか、少しでもプレッシャーをかけた練習をした方が良いです。
マーク:練習場も夜だったらスポットライトで照らして、そこに乗ったらボールサービスとかってやればね。
石井:プロジェクションマッピングみたいにして、右ドックレッグのパー4とかの画を出せば、対応しようとしますよね。1ホールを回るのが、15分ぐらいなので、15分ごとにレイアウトを変えるとか。
マーク:コストが昔ほどかからないですからね。
石井:あと、スイングの力を上げるには、シミュレーションと違う時にドリルをやるというのも大事ですよね。分けてやるのも上達への早道ですよね。
マーク:僕、練習場に行くのが嫌なんですよ。何でかと言うと“ふざけている人”がいないんですよ。わざとチョロを打つとか、テンプラを打つとかしないで、みんな盲目的に100点を狙っている空気が息苦しいんですよ。
石井:わかります。僕もジュニアの子に150Yの看板を指して「あそこまで曲げられる?」って聞いてみたりするんですよ。
マーク:遊び心ですよね。そういうのが大事なんですよ。
石井:僕も、わざとミスショットを打つのが大事だと思うきっかけがあって、アプローチが曲がってイップスに片足を突っ込んでいたんですよ。それでトップなら曲がらないから、“正しいトップを打つ”練習をしていたんです。トップを打ち続けるようになって、それを1cm下げるようにしたらたらナイスショットしか出なくなったんですよ。
マーク:みんな上手く打とうとし過ぎなんですよ。池越えのパー3で「池に入れたら1000円あげる」なんて言うと、逆に池に入らなくて、みんなナイスショットを連続しますから。
石井:どっちみち狙えていないんですよ。ゴルフって逆、逆の反応をしますよね。チーピンが出る人も、右に行くように軌道をインサイドアウトにするけど、フェースが真っ直ぐ出てきて左に行っちゃいますしね。
飛距離をアップさせるには
マーク:逆のない人がここに居て。シンディは飛ばないんですよ。飛ばない人は、どうやったら良いですか?
石井:飛距離には、今あるヘッドスピードを正確に伝えるのと、ヘッドスピードスピードを上げるという2つがありますよね。ちゃんと当たっていないというのはあるんじゃないですかね。ヘッドスピードが5ぐらい変わっても、インパクトがズレていたら勿体ないですよね。男子のヘッドスピードの出るアマチュアが宮里藍ちゃんに飛距離が負けるのは、そういうことですよね。だから、ちゃんと真ん中で打つ練習をするべきですよ。芯で打って捕まえるんですよ。
マーク:アマチュアはみんなボールが逃げますよね。例外がないじゃなですか。僕みたいに子供からやっていると“逃がす”方が難しいという感覚があるんですよ。子供の頃からシャットに上がっていて「お前はシャットだから上達しないんだ」って言われたのを覚えていますよ。今はクラブが変わってシャットが良いってなって僕のスイングに時代が追い付いたみたい(笑)。アマチュアは開く人が多いですか?
石井:ぶっちぎりに多いんじゃないですか。開くと重心が上にくるから上げやすいんですよ。それで、開いたモノを閉じる時は外から振らないと捕まらないからアウトサイドインになるということですよね。
マーク:プロはどんどんうまくなっているのに、40年前も今もアマチュアは“100切り”って言っているんですよ。
石井:25年ぐらい前のプロが今のセッティングで出たら、80ぐらい叩くかもしれないですよね。確かにプロとアマの格差は広がっていますよね。
エースゴルフクラブ神保町
マーク:千葉にスクールがあると話していましたが、神保町にもね。
石井:来年1月にオープンします。神保町と言えば、古本とカレーとエースゴルフクラブ(笑)
マーク:神田から近いので、僕もよくカレーを食べに行きますよ(笑)。どんな人を対象にしているんですか?
石井:全部のレベルの人がウェルカムです。最初はクロスハンドの人でもOKです。
マーク:シンディも見てもらいに行けますね。何席あるんですか?
石井:マンツーマンのみなので1席です。みんな大好きな個室です(笑)
マーク:居酒屋とかでも、みんな個室好きですもんね(笑)プロも続けて教えているんですか?
石井:今だと、薗田俊介プロとか
マーク:良い名前出てきたよ(笑)薗田プロもMMT9に出てくれるかもしれなかったんですよ。石井さんを通じてMMTとこの番組に(笑)
石井:タイミングが合えば大丈夫じゃないですかね。女子だと大江香織プロ、東浩子プロのショートゲームとかも。
マーク:男子と女子で教え方が違うものですか?
石井:男子はヘッドスピードが速いので、少しズレると致命傷になってきますよね。女子は少し外れてもOKになるというのはあります。
マーク:PRGRさんのデータを見て、絶対的に答えは1つじゃないと思ったんです。男子はインサイド過ぎたり、あまりにもオンプレーンだと飛ばないというのがあるんです。それで女子のデータを見るとインサイド5°ぐらいが飛ぶんですよね。
石井:世界のスタンダードが少しアンダー気味なんですよね。マキロイなんかだと、クラブパスがインサイド4.5°、アッパー3°でインサイドからくるけど、フェースローテーションを使わずにインパクトだけ抜いているという感じなんですよ。
マーク:重心距離の長いクラブは、そう振った方が安定します。フェースの開閉が追い付かないんです。女子はアウトサイドインはダメですよね。
石井:本当にカラダが大きい人だけですよね。フェードでパチンと250Yぐらい飛ぶ人でないと、インサイドからが良いですね。
MMT9に出場!
マーク:実は、来週12月17日のMMT9に石井プロにも出場していただきます。
石井:何を入れるかが問題ですよね。
マーク:プロはパターを入れて4本なんですよ。千葉市民は行かれたことあります?
石井:あります。ドライバーはなくても良いと思うので、スプーン、パター……。もう2本しかなじゃないですか(笑)
マーク:2つあるショートホールは170Yと130Yです。
石井:両方7番で行けますけど、アゲインストだったらどうしよ……。
マーク:僕は初めて予選に落ちてしまったので、スポンサー枠で出ます(笑)。その分は、きちんと賞金にまわすことになっていますんで。
石井:所得を上げるために頑張ります(笑)
石井忍著『スコアの壁を破る! 自分のゴルフの見直し方』(マイナビBOOKS)
「オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!」毎週火曜日 19:00~20:30 On Air
ご試聴はこちらから⇒http://www.soraxniwa.com/radio/player/ginza
ソラトニワステーション情報
- 番組名:オトナの自由時間 マーク金井の喋らずにいられない!
- 放送時間:毎週火曜日
- パーソナリティ:マーク金井、しん(アシスタント)
- 番組紹介文:日本ハーフコース振興協会会長も努め年間1,000本以上のクラブを試打、500本以上のシャフトをテストするクラブアナリスト、マーク金井がゴルフの魅力を存分にお届けします。
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