201412/10
【銀座-ブログ】ちょっと、鮭・酒・人情(なさけ)に触れてみて。
日本酒が美味しい季節にしみじみとお送りした「ちょっと、そこまで」。ゲストに新潟県村上市の村上商工会議所 総務課 課長 木ノ瀬 勉さんをお迎え!「日本橋・ブリッジにいがた」で行われれている村上の物産まつりを紹介しながら、村上の鮭・酒・人情(なさけ)に迫ります!後半の【江戸ごよみ、東京さんぽ】のテーマは江戸のお正月準備!
12月10日の「ちょっと、そこまで。」
今回ゲストに来ていただいたのは新潟県村上市の村上商工会議所 総務課 課長 木ノ瀬 勉さん!日本橋・ブリッジにいがた で村上の物産まつりが行われているという事でお越しいただきました~
◆新潟県村上市とは、どのような所なのでしょうか・・・
新潟県の最北部で山形県と隣接している村上市。先日初雪が降ったそうで、村上出身の木ノ瀬さんは「東京は暖かいですね~」とおっしゃってました。古くからの城下町なので昔ながらの街並みが楽しめタイムスリップした感覚になるといいます。**温泉では夏は海で泳いでから温泉に入り、冬は日本海を見ながら温泉に入る事が出来るそう。日本茶も有名で茶ムリエという美味しいお茶の入れ方をマスター出来る資格もあるとか。観光協会が講座も行っているそうです。
◆今回で8回目を迎えるという物産まつりのテーマは「鮭・酒・人情(なさけ)越後村上の物産まつり !」
・村上の鮭!
村上の三面川は鮭がよくとれる事でも有名。鮭料理も数が多く消費量が全国で1位だそうなんです。木ノ瀬さんのお宅でも3日に1度は鮭を食べるそう。おすすめは塩引き鮭!村上の気候風土の中で発酵し、絶妙の味わいになるそうです。今回の物産展でも置いているそうですよ。
・村上の酒!
村上のお酒といえば大洋酒造の大洋盛 (たいようざかり)と宮尾酒造の〆張鶴(しめはりつる)。お酒どころ新潟特有の淡麗辛口が楽しめ、スキっとした味わいが人気だそうです。
・村上の人情(なさけ)!
村上には温かい、おもてなしの心があるそうです。観光だけでなく村上の人に触れる事で温かみを感じてほしいと木ノ瀬さんはいいます。地元のお子様から「こんにちは~」と声をかけられる事もあるとか。
3つのさけが楽しめる村上市!
伝統ある塩引鮭や地酒(大洋盛・〆張鶴)の他、青さ・岩のり・和菓子や国の伝統工芸品の村上木彫堆朱など自慢の品々を取り揃えている「鮭・酒・人情(なさけ)越後村上の物産まつり !」は12月12日(金)までの開催!まずは「日本橋・ブリッジにいがた」で村上の人情(なさけ)に触れてみてください。木ノ瀬さんが「オメサン、ヨー来タネー」と方言で出迎えてくれるかも?!
村上商工会議所
http://www.mu-cci.or.jp/latest_information/201411142538/
【江戸ごよみ、東京さんぽ】
ライターの森有貴子さんがお送りする、“江戸”を切り口に東京という街を旅するコーナー。今回のテーマは・・江戸のお正月準備イロイロ
12月に入り、寒波の到来もあって随分と寒くなってきました。街を歩く人にもダウンに手袋、ブーツスタイル姿を多くみかけます。そして都内のいろんな街でもはじまったイルミネーションは、年の瀬を意味する現代の歳時記。1年で1番夜が長い冬至へと向かうこの時期は空気も澄みわたり、光の輝きが街を美しく染めてくれます。さて、そんな年の瀬感たっぷりな時期ですが、江戸ではすでにお正月準備がはじまっていました。
◆江戸城にあわせて町中が大掃除
12月8日は、事始め(事八日)といって、お正月に飾る門松などを山に切り出しにいったり、家々ではお正月に使う飾りや食器などのお道具などを出し始めて、正月準備が行われる日としていました。ざるや目籠を竿に付けて屋根の上に立て、天から降る福を拾うという風習もあったようです。そして江戸市中では12月13日は、煤払いといって今でいう大掃除の日として決まっていました。というのも、江戸城の煤払いが寛永17(1640)年以来、13日行うことを恒例としていたため、各藩邸(大名屋敷)や旗本邸もこの日を中心に煤払いを行うようになりました。そしてそれまでは個々に行っていた町人たちの大掃除も、いっそのこと江戸城にならってと13日になったようです。
前夜の夜半、近所に大掃除の挨拶をいれて頭には必ず手拭、着物はたすき掛けにしてひと目で「掃除」とわかる姿でお掃除をはじめました。この大掃除ですが、家具なども全部庭に出して行いました。長屋では狭い通り中に各家の家財道具が出されたんですね。むしろを敷いて家具を置き、畳も外に出して日に当てて、本当に文字どおりの大掃除だったようです。商店などでは高張提灯をたてて、同じく掃除仕様で店全員が煤掃きをしました。竹竿の先にわらをくくりつけた「すす梵天」という道具が使われて天井や壁などの煤を払ったようです。しかし大掃除といっても店員は掃除半分・遊び半分という感じでもありました。夕方に煤払いを終えると終わると、鯨汁、蕎麦が振る舞われました。また店の主人や店員すべてを胴上げするという家もあったそうですよ。女性も胴上げターゲットだったようで「十三日柱から下女をひっぱずし」という句も残っています。
そして店員たちは揃って湯屋に出掛けて夜には主人からふるまわれるご祝儀酒を楽しんだといいます。また店が終わってから遊びに出掛ける番頭も多かったようで、番頭以下の店員たちも怖い番頭さんがいない楽しい夜として、一度は布団に入って寝たふりをして若者たちはこっそり夜の町へと繰り出したりしていたようです。この日だけは主人も多めにみていました。
師走という忙しいなかでの楽しい商習慣だったようですね。
◆江戸っ子が愛した無駄のない江戸箒
大掃除にもきっと活躍したかなと思うのが京橋にある白木屋傳兵衛の江戸箒です。新川問屋街は酒問屋というお話をした際に京橋は竹河岸(竹問屋)があったという話をしましたが白木屋傳兵衛は天保元(1830)年に銀座で創業して竹河岸のあった京橋へと移ってきました。竹細工などを扱っていた同店は江戸家々に畳が普及してきたこともあり竹とほうき草で作る箒をつくりはじめます。狭い江戸の長屋にあわせて小ぶりで軽くてコシがある、また粋を好む江戸っ子にあわせた無駄な装飾をはぶいた箒は多くの市民に愛されました。
また江戸箒に使われているほうき草が畳に艶や光沢を与え畳を長持ちさせることも人気の理由だったとか。ルンバなどの自動掃除機もある時代ですが今も手軽に掃除できる便利さ、エコな視点、道具としての美しさ、などを求めて全国から江戸箒を求めてお店にやってくるとか。
白木屋傳兵衛さんでは江戸箒、シュロ箒、ミニ箒、また地方の箒なども置いてあり、さながらミニ箒博物館みたい。運がよければ店内で箒作りをしている様子も見られます。
江戸とは変わらない素材と製法で作られている日用道具、江戸箒。今年の大掃除から
お掃除道具に加えてみてはいかがでしょうか。
★森有貴子さん情報!
エキサイトのキレイスタイルというオンラインマガジンで「キレイコラム」で森さんの執筆がはじまりました。12月11日から「江戸の日用品、東京の逸品」ということでお箸を取り上げたコラムです。第2弾は白木屋傳兵衛さんもご紹介しているのでご覧になってくださいね。
いつもの街で江戸への旅を!
取材協力/
白木屋傳兵衛 http://www.edohouki.com/
キレイスタイル キレイコラム http://column.kirei.woman.excite.co.jp/
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