201412/17
【銀座-ブログ】ちょっと、照明を見直すだけで。
クリスマス直前の「ちょっと、そこまで。」は、おすすめのクリスマスマーケット&イルミネーションを紹介。「旅籠屋 自由旅」のコーナーは、照明を見直して快適な暮らしを!宿泊施設の照明についてお話しました。「江戸ごよみ、東京さんぽ」は、江戸のお正月準備について!浅草の歳の市、江戸の餅つき、なぜ大晦日に蕎麦を食べるのか?気になる話題が続々!
クリスマスを1週間後に控え、おすすめのクリスマスマーケットとイルミネーションを紹介した「ちょっと、そこまで」。由梨ちゃんは中目黒の青の洞窟がおすすめ!今年も人気はカレッ汐留のイルミネーションだそうです。その他六本木ヒルズ・横浜赤レンガ倉庫のマーケットを紹介しました。
ファミリーロッジ旅籠屋 代表 甲斐 真 さん の 「旅籠屋 自由旅」
先日、豪華客船 「飛鳥II」でクルージングの旅をしてきたという甲斐さん。東京=四日市間を3泊4日楽しんできたそうです。今回はフラをテーマにしたクルーズだったそうでフラのショーや教室があったり、ハワイ料理を食べたり、すっかりハワイへ行った感覚だったとか。うらやましい~~
今回のテーマは・・・「宿泊施設の照明」
宿泊施設は少なくとも一晩、そこで生活するわけなので、泊まり心地というのがとても大切ですよね。泊まり心地を決めるのは、どんなことなのでしょうか・・・。由梨ちゃんは、ベッドのフカフカ感とお部屋の清潔感が大切だといいます。その他、部屋の広さ、ベッドの大きさや寝心地、バストイレや空調などの設備・・・また、音や匂いというのもすごく影響しますね。そういう生理的な部分って、とても大切だと甲斐さんは語ります。「泊まり心地は、感覚に影響されるので、五感で決まるんです。例えば、ベッドの寝心地というと触覚が関係します。部屋の広さとか、掃除がきちんとされていて清潔かどうか、というのは視覚ですよね。
そこで、大切になるのが照明ということになります。
「ファミリーロッジ旅籠屋」の場合、アンケートなどで、部屋の照明をもっと明るくしてほしいという希望を受けることが時々あるそうです。普段、自宅の照明がどうなっているか、どういう照明空間に慣れているかによって印象が違ってきますよね。ちなみに由梨ちゃんの部屋の照明は・・・あまり明るいのが落ち着かないので、やや暗め。寝る前は間接照明にしているとか。甲斐さんは、普段生活している日本の住宅の照明は明るすぎるといいます。明るくするという機能だけでなく、雰囲気を演出するということも大切だと。初めて海外旅行に行ったとき、レストランやホテルの暗さに驚いたそうです。暗い部分があるからこそ明るさが感じられ、そこに雰囲気が生まれるといいます。
「ファミリーロッジ旅籠屋」の場合、お客様の目に触れる照明は、すべて電球色にしているそう。あと、空間全体を明るくするオフィスのような照明にしないようにしています。くつろいでいただくためには、電球色とコントラストが必要だそうなんです。甲斐さんは自宅も電球色。ちょっと照明を見直してみると、ひと味違う生活が待っているかもしれません。
2015年春には、鳥取、木更津、鹿児島、岡山・・・と続々新店舗がオープン予定の旅籠屋。来年は、ちょっと旅籠屋でも。
ファミリーロッジ旅籠屋
フリーライター 森有貴子さん の 「江戸ごよみ、東京さんぽ」
今回のテーマは・・・「江戸のお正月準備イロイロ 2」
街はすっかりクリスマス一色。とはいえ、今の時期になるとそろそろお正月支度のことも頭にいれながら、なんて人も多いかと思います。前回は、大掃除のことをお話しましたが今回ももうひとつお正月準備に関するあれこれのお話。
◆江戸のビッグイベント、浅草の歳の市
しめ縄、神棚にお供えするお飾り新年を迎えるための器や箸など正月支度のものを買いに出掛けることは今も昔も同じでした。今のように百貨店などはない時代、江戸の人々は、“市”で正月支度の品々を揃えていました。特に有名なのは12月17日、18日に開催される浅草の歳の市でした。浅草観音境内で開かれる歳の市は、羽子板市とも言われていました。当時の大人気だった歌舞伎役者の当たり役を押し絵にした羽子板などは江戸娘たちが総出で争ったとも言われています。人気アイドルのライブ会場の物販コーナーみたいな感じだったのでしょうね。江戸時代も現代もそう変わりませんね。
そして羽子板だけではなく、しめ飾りや台所道具や日用品など、さまざまなものを売っていた歳の市は、境内だけではなく、上野あたりまでお店がでて、昼夜なく、また晴れでも雨でも大勢の人で賑わったようですよ。東都歳時記にもその様子が描かれていますが、お正月支度にやってきた人で境内も溢れかえっていますよね。現在でも、「歳の市」は、「羽子板市」として
その形をとどめています。 12月17~19日の3日間、浅草寺の境内で開催される「羽子板市」は、30軒程度の羽子板の露店が出店しているそうですよ。
江戸後期のころから女子の誕生した家に羽子板を贈る風習ができたと言われています。
それは、羽子板でつく「おい羽根」が害虫を食べる「トンボ」に似ているため、悪い虫がつかないとか、またそのかたい「豆」(むくろじ)の部分から「魔滅(まめ)」にあてられ魔除けになる、「マメに暮らせる」などの縁起を担ぎで贈ったようです。そんな浅草観音の羽子板!江戸の年の瀬気分を味わいにのぞいてみるのもいいかもしれませんね。その際、以前お話しましたが門前にある雷おこし本舗で出来たての雷おこしをチェックしてみてくださいね。
◆江戸の師走光景、家の前でのお餅つき
また12月半ばからのお正月支度といえば正月用の餅つきもありました。
武家や大店では自分たちでつくことが多かったそうですが日本橋の商家などでは町の鳶職人が4~5人がひと組になり釜、蒸籠、臼、杵など道具をすべてそろえてやってきて、威勢よく家の前でお餅つきをしたとか。これも江戸の師走光景のひとつだったようです。
さてお餅の形ですが、鏡餅はもちろん丸いのですが江戸のお餅は、平べったいのし餅にして各家庭ではそれを切って四角の切り餅で食べました。関西以西では、丸餅が主流ですよね。
なぜ江戸は切り餅だったのかというと・・・諸説あるものの、商家が多い江戸では丸めるよりも伸ばして切るほうが慌ただしい師走時に時間短縮できて合理的だったからなんてことも言われていますが、どうなんでしょうか。丸めるもの切るのも、そう時間は変わらない気がしますけどね。長屋では、みんなでお餅をついて、のし餅を作るところも多かったそう。餅つきの日は、みんな朝早くおきて用意します。つきたてを、大根おろしの「からみ餅」などでいただいたとか。今と同じですね。
そして、餅つきを終えると、ようやくお正月を迎えられると人々はホッとしたでしょうね。
師走は、大掃除して、餅つきして、「黒く白くよごれて春となり」そんな、お正月支度についての句が残っています。
◆大晦日、蕎麦で長寿と金運を願う
さて大晦日といえば、年越しそばですが、一説によると、この風習は江戸中期からとはじまったと言われています。江戸時代は、今の蕎麦のことを、蕎麦切りと呼び庶民の食べるものになったのも江戸中期ごろでした。その由来とは・・・蕎麦は、細く長いので寿命が長くのびることを願って食べるようになったといわれまた金銀細工師が飛び散った金銀を集めるのにそば粉を使ったことから、そばは「金を集める」縁起ものとして、金運がよくなるという意味もあったとか。やや、こじつけ的であるけど江戸っぽい洒落が効いていますよね。
今年は、家族や友人とそんなお話をしながら熱い年越しそばを味わってみてください。
いつもの町で、江戸への旅を!
以前、袢纏で紹介しました濱甼高虎が12月26日から松屋銀座でイベントを行います。粋な染め小物がずらりと並ぶはずなので気になった方はぜひお出掛けくださいね。森さんも使っているという濱甼高虎の刺子トートバッグは和なのですがモダン、古さのなかに新しさを感じるそんなトートバッグだそうです。
情報協力/
浅草寺歳の市 http://www.senso-ji.jp/annual_event/osamenogoennichi.html
濱甼高虎 http://www2.gol.com/users/ip0611031455/mainframeset.htm
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