201310/30
【ブログ-梅田】漫才の父の横顔
春野恵子さんがスケジュールの都合でお休みということで、
演芸ライターのやまだりよこさん、
そして童話作家の藤田富美恵さんをお迎えして、
関西の演芸シーンの根底に流れるお話を数々伺いました。
お越しいただいた藤田富美恵さんは“漫才の父”といわれる秋田實先生の長女。
放送の3日前が命日という奇遇の中の放送でした。
“漫才の父”とは普段どんな方だったのでしょう?
「普段の生活ではギャグなんか言いませんでしたね。
小学校の頃は引っ込み思案だったそうなんです。
それで、気が付けば漫才を書いていたと…。
もともと両親が演芸好きで、当時大阪の玉造にも演芸場が数軒あったそうなんです。
そこでよく観ていたみたいですね。
父はおばあさんを相手に漫才台本を書いていたそうなんです。
それが“家族で楽しめる漫才”の原点になったのだと思います」
生涯で7000本の漫才の台本を書き上げた秋田實先生。
どんな創作の仕方をしていたのでしょう。
「家のちゃぶ台で書いていましたね。
どんなに売れっ子になってもそれは変わりませんでした。
本当に一心に書いていましたよ。
父が書いていたのは“家族で楽しめる漫才”なので、
激しい言葉などはなかったんです。
子どもに読まれても大丈夫。
だからちゃぶ台が仕事場でしたね」
『月よりも 花よりも なお美しき 人の笑い顔なり』
これが秋田實先生の座右の銘だったそうです。
その作品性、お人柄がよく表れている言葉なのではないでしょうか。
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