201510/2
「あ、安部礼司」武道館で前代未聞の生ラジオドラマに8000人が興奮『ABE-GIG in 日本武道館』レポート
2015年10月2日「あ、安部礼司」10周年を記念して、日本武道館では前代未聞となる「生ラジオドラマ」がメインのイベント『ABE-GIG in 日本武道館』が行われた。乃木坂46の橋本奈々未や渡辺美里にサンプラザ中野くん、平原綾香、緒方恵美、金子隆博、千葉雄大などのスペシャルゲストが華を添えた。
『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』の安部礼司ファミリーと平原綾香
「あ、安部礼司」とうとう日本武道館の舞台に立つ!
2015年10月2日金曜日。日本のラジオ史上、歴史的なイベントが開催された。『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』。
日本武道館。東京オリンピックの柔道競技会場として建設された日本武道の聖地、その後ビートルズの日本公演が行われたことにより、いつしかロックの殿堂とも呼ばれるようになった場所で、ラジオドラマのイベントというのはこれまでも聞いたことがない。まさしく前代未聞のイベントだ。
『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』は、平均的なサラリーマンの日常を描いた大人気コメディラジオドラマ。2006年4月に番組がスタートして以来、その人気は全国的なものとなり、地方でイベントを行えば常に満員御礼。2014年に横浜で行われた「あべキュン」には3万人弱が来場。その他、「8時間ぶっ通しの公開生ラジオドラマ」でギネス世界記録達成など、常にラジオ業界に様々な話題を振りまいてきた。
そんな、安部礼司の10周年を記念したイベント。有料イベントとしては2009年渋谷公会堂で行われた「あ、安部礼司 ウェディングパーティー ~本気でオンリー優~」 以来、実に6年ぶりとなる。
そして、伝説の幕が開いた。
平日にも関わらず、その伝説のイベントを一目見ようと会場には約8,000名の観客が来場。
会場の外には安部家のセレナや、数々のイベントを走り抜けたラッピングカーなどがディスプレイされており、皆それぞれの想いで記念撮影などを行っていた。
19時ジャスト。冒頭オープニングを飾ったのは、これまでも安部礼司のイベントで幾度となくその歌声を披露したボーカルグループ「 SUITE VOICE」による、番組テーマソングの「The Average Man Keeps Walking.」。
歌が終わると同時に、メインステージにかけられた幕の向こうに5つのシルエットが浮かび上がり大場嘉門、五十嵐明、飯野平太、安部優、そして、安部礼司とメインキャストが次々と紹介されていく中、突然、高笑いが響き渡る。と思うやいなや客席に作られたステージにもう一人のメインキャスト、刈谷勇が登場。
イベントではお決まりのコール&レスポンスである「刈谷勇、どS」で会場は一気にヒートアップする。
議題1:飯野どうするんだ問題
今回は大家族会議がテーマということで、事前に3つの議題が用意されていた。
まずは、飯野どうするんだ問題。
シーズン1から続いてきた、後輩キャラ飯野平太と元派遣社員南総サトミのラブストーリー。
幾度となく出会いと別れを繰り返した2人だが、イベント直前の放送ではついに飯野がプロポーズをしたところで、終わっていた。
そのプロポーズがどうなったか?という結末をまさかの観客に決めてもらおうという展開に。
ここで、プロポーズが成功した内容の赤の脚本を持った鞠谷アンジュと、プロポーズが失敗した内容の黒の脚本を持った姫川皐月が登場。
客席の拍手の大きさで、どちらの脚本を演じるかを決め、最初は赤の脚本のストーリーが進行したが、結局黒の脚本のストーリーも演じることに。
黒の脚本では飯野が降られた後、そのシナリオとリンクするように、サンプラザ中野くんが名曲「大きな大きな玉ねぎの下で」を熱唱する。
『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に出演したサンプラザ中野くん
30年前に爆風スランプの武道館公演のために作られた、この曲を今日この場で歌えて幸せだったと語った。
その後、本当のシナリオであるストーリーが展開する。
生ドラマゆえのハプニング(出とちり)もありつつ、紆余曲折あった末、サトミは飯野のプロポーズを受諾。
2人の祝福を祝うように平原綾香が登場し「Jupiter」を披露し、客席は感動に包まれた。
『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に出演した平原綾香
これまでも、ドラマに何度か出演している平原だが、ドラマの中では安部家のおしいれに登場するというキャラだったため、押入れから武道館に出世したと、喜びのコメントを寄せた。
議題2:10年後一体どうなってんだ問題
続いては、今回のメインイベント、「10年後一体どうなってんだ問題」。
10年前には想像もしていなかった今回の武道館公演。では、10年後の2025年、安部礼司は、神保町はどうなっているんだ?という架空のストーリーを生ドラマで展開。
米米CLUBのフラッシュ金子こと、金子隆博がピアノ生演奏でドラマを盛り上げる。
『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に出演した金子隆博(from米米CLUB)
2025年後の神保町は、 再開発計画によって、古き良き昭和のにおいは失われ、日本一の高層ビル「神保町JAPANタワー」が立っていた。
このビルの建設に関わっていたのが、2020年の安部礼司だという。しかも安部礼司はある出来事がきっかけで、離婚してしまい、性格も別人のように変わってしまったという。
安部は未来を変えるため、神保町JAPANタワーの建設をなんとか食い止めようとするが・・・
今回のドラマのスペシャルゲストとして、安部礼司たちを10年後の世界へ導く謎の青年「鈴木一郎」を声優の緒方恵美が、10年後の世界では16歳となった安部礼司の息子「永太」役を千葉雄大が、同じく25歳となった刈谷の娘「のん」役を乃木坂46の橋本奈々未がそれぞれ熱演。また、オールドファンには懐かしの西久美子も1シーンにカメオ出演。ドラマを盛り上げた。
『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に出演した緒方恵美(上)、千葉雄大(中)、橋本奈々未(乃木坂46)(下)
ドラマのラストを締めくくったのは、10年後というテーマにふさわしい渡辺美里の10years。
シーズン1の時にドラマの中で安部礼司が心のベスト10第1位と語ったこの曲を武道館で聞ける喜びを、観客はかみしめていた。
議題3:私はどうしたらいいの問題
いよいよイベントもクライマックス。最後に残された議題は「私はどうしたらいいの問題」。
いったい誰の問題かと観客はいろいろ想像を膨らます。
そこで、メインステージのスクリーンに映し出された影は大日本ジェネラル、影の人気キャラクター総務の「カリコ」。「カリコ」と「刈谷勇」まさかの一人二役の一人芝居が繰り広げられ、会場は笑いの渦に包まれる。
(注:カリコは刈谷勇が演じています)
また、シーズン1の時に安部の彼女だった岩月加奈も登場。シーズン2の時の安部の彼女だった神尾結衣子とルームシェアして暮らしているなど、10年間引っ張られる元カノネタでまたもや会場は笑いの渦に。
ここで、メインキャストが全員そろい、金子隆博が作曲した「ABE-GIG」開催記念の新曲「日曜日に会おうよ~Great Average Days」を全員で合唱。
最後はまた渡辺美里を呼び込んで、彼女が安部礼司のために歌詞を書き、10yearsのアンサーソングとも位置付けた、安部礼司のテーマソング「春の日 夏の日 日曜日」をみんなで熱唱。
「あれから10年経って、これから先も・・・」10周年のイベントを締めくくるにふさわしい歌詞に、会場の誰もが次の10年を期待しながら、イベントは幕を閉じた。
『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に出演した渡辺美里
あれから10年も この先10年も
「ライブハウス武道館へようこそ!」
物語の中でBOΦWYのマリオネットを携帯の着信音にしている、安部礼司にとって、まさかこの言葉を本当に武道館で言う日が来るとは、10年前の誰が想像したろうか。
きっと次の10年も安部礼司は走り続け、これからも私たちに様々な話題と感動、そして今までなかったワクワクをを届けてくれるだろう。
イベント概要
◆タイトル:TOKYO FM開局45周年『NISSANあ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』
◆日 時:10月2日(金) 18:00開場 19:00開演 21:30終演
◆出 演:安部礼司ファミリー
安部礼司(主人公)安部優(妻/旧姓:倉橋)刈谷勇(安部の元同級生・スーパーエリートイケリーマン)、飯野平太(安部の後輩)大場嘉門(安部の上司)五十嵐明(ナレーション)姫川皐月(安部の後輩)鞠谷アンジュ(安部の後輩)南総サトミ(飯野平太の恋人)
◆スペシャルゲスト:渡辺美里、サンプラザ中野くん、平原綾香、金子隆博(from米米CLUB)、緒方恵美、千葉雄大、橋本奈々未(乃木坂46)
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